今すぐ仕事を獲得したいフリーランス翻訳者は、翻訳会社への登録を目指すのが1番
こんにちは。アメリカ生活4年目、フリーランスでメディカルライターと翻訳者をしているYukaです。
今日は、今すぐ仕事を獲得して、ある程度の収入を確保したいと思っているフリーランス翻訳者ができることについて、私自身の経験をもとに書いていきます。
フリーランス翻訳者が翻訳の仕事を獲得したいと思った時にできることはいくつかあります。
フリーランス向け求人サイト(クラウドソーシングサイト)に登録する
翻訳を必要としているクライアント(個人または企業)から直接仕事を受ける(直契約)
翻訳会社に登録する
順番に説明していきます。
フリーランス向け求人サイト(クラウドソーシングサイト)
だれでも簡単に登録できるので、一見楽に思えますが、実際はあまり効率がよくありません。
こういったサイトには多くの同業者が登録しているので、競争が非常に激しいです。実績数が多く評価の良いベテランがたくさんいる中で、新規参入者が選ばれる可能性はかなり低くなります。そうなると、新規参入者にできることは単価を下げる以外にありません。
また、クラウドソーシングサイトで仕事を探しているクライアントは、翻訳の「質」よりも「安さや早さ」を重視している可能性が高く、仕事の条件がかなり悪いことがあります。
さらに、多くのクラウドソーシングサイトでは、クライアントからの支払いの一部が手数料として取られたり、サイト外でのやり取りが禁止されている場合もあります。実績を積むための手段として割り切って始めるにしても、あまり効率のよい方法ではなさそうです。
クライアントとの直契約
翻訳者がクライアントと直契約する機会は、知り合いからの依頼や、知り合いを介した紹介以外ではほぼありません。
よほどマーケティングがうまい人や実績のある人でなければ、LinkedInなどのソーシャルメディアや個人のウェブサイトで宣伝するだけでは、クライアントから連絡が来ることはほぼないと思います。(LinkedInの場合、海外の翻訳会社からは連絡がきます。)
ですから、クライアントと直契約したいと思っている場合は、地道に同業者とのネットワーキングを続けて、クライアントを紹介してもらえる機会を待つことになります。今すぐ仕事を獲得したい場合に頼れる方法ではありません。
もし実力に自信があり、自分ができることを確実にアピールできるのであれば、クライアントの担当者に直接メールで連絡してみる手はあると思います(いわゆるコールドEメール)。ただ、企業によってはそもそもフリーランサーに仕事を依頼する気がない可能性もあります。
翻訳会社に登録する
そこで、一番の近道なのは翻訳会社に登録することです。
条件を満たしていないので、書類審査に応募できないという話を聞きます。ただ、同等の経験があることを担当者に説明して交渉してみれば、トライアルを受けられる可能性はあると思います。
自分には翻訳する力があると思って応募しているわけですから、たとえ翻訳会社が提示した条件に完全に一致していなくても、必ずどこかで同等の経験をしているはずです。
もし複数の翻訳会社に応募しても書類審査やトライアルに通らない場合は、翻訳会社が求める基準に自分が達していないということになるので、その時点で方針を改めて見直す必要があります。
翻訳会社に登録するメリット
翻訳会社から依頼される仕事の単価は、クライアントとの直契約の場合よりも低いと言われています。ただ、翻訳会社からの仕事の場合、翻訳以外の作業に時間をとられずにすみます。
クラウドソーシングサイトや直契約の場合、
案件の受注に至るまでのマーケティング活動
クライアントとの条件(単価や納期)の交渉
作業内容の明確化
請求書の発行や支払いの取り立て
トラブルが発生した場合の対応
をすべて自分でする必要があります。どれもかなり時間や手間のかかる作業です。
翻訳会社の場合、
すぐに翻訳が開始できる状態になっている
作業内容が明確に決まっている
支払い方法や支払日が決まっている
自分以外の人のチェックが入る
ネガティブなフィードバックを直接受けたり、トラブルに巻き込まれることがない
というメリットがあります。
翻訳だけに集中したい、余計なことに煩わされたくないと考える人は、翻訳会社に登録するのが1番だと思います。フリーランスがある程度軌道にのってきて、別のことにも挑戦したい、単価の高い仕事をしたいと思ったときに、クライアントとの直契約を考えるのがいいのではないでしょうか。
もちろん、すべての翻訳会社が働きやすいわけではありません。特に海外の翻訳会社の場合は、仕事だけさせられて振り込まれないトラブルもあるようなので、契約前のProz.comにあるBlue Boardなどのデータベースで評価を調べることが大切です。
今回は、今すぐ仕事を獲得したいフリーランス翻訳者にとって、翻訳会社への登録が早道であることについて書きました。
とはいえ、専門分野や個人の性格によっても状況は変わってくるので、まずは自分でいろいろ試行錯誤してみて、合う方法を探すのがいいと思います。
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