トラドスユーザーになる

みなさん、こんにちは。アメリカ生活5年目、メディカルライターと翻訳者のYukaです。

翻訳者が使う便利アイテムに、CATツールというものがあります。

CATツールは、翻訳したいファイル(Word、PowerPoint、Excelなど)をインポートすると、原文が画面左列のカラムに一文ずつ表示されるので、右列に対応する訳文を入力し、最後にエクスポートすると翻訳したファイルが完成しているというものです。

文章や単語の登録ができるので、繰り返しの多い文を翻訳するときに便利です。

個人で購入してデスクトップにダウンロードする以外に、最近はクラウドベースのCATツールも増えています。その場合、翻訳会社から提供されるリンクを使うことで、クラウド上でCATツールを使って翻訳することができます。

私が翻訳を始めた頃はそういう仕組みがあることを知らずに、自分でトラドス(Trados)というツールを購入しました(数万円しました)。自分のCATツールを使うといろいろカスタマイズできるため、ベテランの産業翻訳者さんは自分のCATツールを持っている方が多いようです。

実はこれまでの数年間、トラドスを使う案件は全くありませんでした。トラドスはWindows対応のため、Macユーザーである私はパラレルデスクトップ上でトラドスを使う必要があるのですが、そのサブスクリプションも去年から停止してしまっていました。

ところが先日、急にトラドス案件を受けることになりました。今回はレビューだったため、Excelのバイリンガルファイルにしてもらうことができたのですが、トラドスが使えたらよかったのにと思いました。

CATツールの原理はわかっていても、実際にトラドスを開くと、ページやボタンが多すぎて、次にどこを押せばいいのかがわからないんですよね。カスタム機能が多いのはいいのですが、初心者にはそれが分かりにくい原因になっている気がします。

また、他のCATツールよりも文字が見づらく、原文の文字の大きさが一定でないのも使いにくく感じます(←変更できるのかもしれません。)

とりあえずトラドスのウェブサイトにある「ハウツーガイド」というブログを読み始めました。

最近は(旧Memsourceの)PhraseとよばれるCATツール案件を受注することが多いです。こちらは翻訳しながら用語登録はできますが、機能が制限されているため、初心者にも使いやすいです。

トラドスでできるようになったことを、こちらにも記録していこうと思います!

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