アメリカから帰国して始めたこと、やめたこと
こんにちは。メディカルライターのYukaです。
日本では春は始まりの季節とされていますが、4月に子どもたちの新学期が始まる以外、個人事業主である私の生活には大きな変わりありません。そんな中、X(旧Twitter)で「アメリカから帰国しました」という投稿を見かけ、私自身が帰国した1年半前のことを思い出し、その後の変化を振り返ってみようと思いました。
帰国後に始めたこと(再開したこと)
美容院に通うこと
アメリカではサンディエゴに2年半、ニューヨークに2年滞在していましたが、その間は一度も美容院に行かずに、自宅でカットとカラーをしていました。コロナの影響で外出を控えていたのがきっかけで、そのまま美容院に行くタイミングを失っていました。
日本に帰国してからは、電車の中などで髪のきれいな人をよく見かけるようになり、今年の1月からまた美容院に通い始めました。思っていたよりも費用もかからず、2時間でカットとカラーが終わり、自分でカットしたときのような後片付けをしなくていいのが楽だと感じています。
大人バレエ
渡米前は週1回バレエのレッスンを受けていました。渡米後はコロナになるまでサンディエゴでピラティスに通っていたものの、それ以外は自分のための習いごとはしていませんでした。
帰国して半年ほど経った頃からバレエを再開し、1年が経った今、ようやく身体が少しずつ動くようになってきました。若い頃とは違い、無理をするとすぐにどこかを痛めてしまうので、身体の使い方を見直すためにピラティスのパーソナルレッスンも始めました。
クリニックでの勤務
現在は週に1回、非常勤で内科外来を担当しています。アメリカ滞在中は医師としての勤務ができなかったため、臨床は約4年半ぶりでしたが、それほどブランクは感じませんでした。
自宅で作業することが中心のメディカルライターの仕事に対し、週1回でも外に出て医療の現場に触れることで、世の中の動きを感じられ、よい刺激になっています。ただ、通勤ラッシュだけはいまだに慣れません。
帰国後にやめたこと
X(旧Twitter)への投稿
コロナ禍に英語学習仲間を作りたくて始めた英語学習用アカウントには、帰国後は投稿をしていません。昨年はビジネスアカウントを新たに開設し、しばらく投稿していましたが、そちらも現在はあまり活用できていません。
理由はいくつかありますが、SNSでは他人との距離感が難しく、どのような投稿をすればよいのかわからなくなってしまったことが大きいです。また、SNSを見ているとネガティブな感情が生まれやすい点も気になっています。今後のSNSの使い方については、改めて考えたいと思ってます。
メディカル翻訳
完全にやめたわけではありませんが、以前は4〜5社から定期的に翻訳案件を受けていたのを、現在は1社のみに絞りました。メディカルライティングの仕事は忙しくなったこととに加え、クリニック勤務が始まったことで、納期が短い翻訳案件を受けるのが難しくなったためです。
また、これは以前から感じていたことですが、国内の翻訳会社からの案件は作業がしやすい反面、単価が低めです。一方、海外の翻訳会社からの案件は単価は高いものの、作業の内容が複雑で曖昧なことが多く、予想以上に負担が大きくなることがあります。こういった理由で、現在は翻訳案件を積極的に増やす努力はしていません。
続けていること
子どものサポート
渡米前はフルタイム勤務だったため、子どもの習いごとや通院などは、私の親やファミリーサポートにお願いすることが多くありました。アメリカでは、どこへ行くにも親の送迎が必要だったため、必然的に子どもと過ごす時間が増えました。
帰国後も個人事業主という働き方を活かし、子どものスケジュールに合わせて柔軟に行動するようにしています。保育園や学童に長時間預けていた頃に比べると、今の方が子どもにかける時間はむしろ増えているかもしれません。
英語の勉強
帰国後は日常生活で実際に英語を使う場面が減りましたが、今も日本語と英語の両方で情報収集を行っているため、リスニング力だけは伸び続けているようです。一方で、アウトプットの機会が減ったことで、特にスピーキング力の低下が著しいです。クリニックでの勤務では英語で診療する機会もあるので、ある程度の緊張感を持って学習を続けていきたいと思っています。
帰国後の変化と今後について
こうして振り返ってみると、日本に帰国してから精神的にも金銭的にも余裕ができ、自分の健康や美容について考えたり、やりたいことを選んで行動に移したりすることができるようになったと感じます。
また、リアルな友人との関係が再開したことで、SNS上の人間関係に対する関心が以前よりも薄れてしまったのかもしれません。
アメリカにいた頃は、日常生活でさまざまなトラブルが発生し、常に不安や心配事を抱えながら、何とか生きているような感じでした。もちろん、日本も地震や台風などの自然災害が多く、最近では治安の悪化の懸念もありますが、ニューヨークにいた頃のような「いつどこで何が起きるかわからない」という切迫感は感じていません。
そういう緊張感があったからこそ得られた経験や、自分の変化もあったとは思いますが、今振り返ってみると、当時はかなり精神的にぎりぎりだったのではないかと感じます。
今回の振り返りで改めて気づいたのは、帰国後は「冒険心」が減ってしまったことです。また、周囲と同じように振る舞おうという気持ちや、新しいことへの挑戦を避ける傾向が出てきてしまったかもしれません。
同じことを続けているだけでは成長が止まってしまいます。これからも、渡米前のようにコンフォートゾーンから一歩踏み出す気持ちを大切にしていきたいです。