論文ライティングで図表を作成する方法

みなさん、こんにちは。アメリカ生活4年目、メディカルライターとメディカル翻訳者のYukaです。

いまメディカルライティング関係で勉強しているのは、図表の作成です。

図表はこれまでに何度も作成したことがあるのですが、経験則に頼っていた部分もあり、改めて参考書を読んでいます。

  • AMA Manual of Style

  • How to Report Statistics in Medicine

  • Essentials of Writing Biomedical Research Papers

の図表に関する項目を精読しています。この3冊は医学論文を書く人には必携の本だと思っています。

論文の書き方のルールは、雑誌の投稿規定(オーサーガイドライン)によって細かい違いがあるのですが、どちらともいえないグレーゾーンの部分も多いです。

そんなときは「ここはAMA Manual of Styleに従って書いています」と断りをいれることで、個人の判断ではないことを示すことができます。

翻訳もそうですが、ライティングの仕事では根拠となる資料を提示できることが大事だと思っています。

さて、図表の話に戻りますが、論文の図表と本文の関係についてご存知でしょうか。

図表と本文の関係を理解する

文章のあとに(data not shown)と書かれているのを見ることがあります。図表や結果の部分にデータを示していない内容を、考察などに書く際に、このような表現が使われていることがあります。

これは避けたほうがいいです。

図表に一番詳しいデータを載せて、結果にはそのサマリー、考察には結果の解釈を書くというのが原則です。

また、場所の節約のために、「図表に書いてある数値を結果で繰り返さない」「図と表で同じデータを示さない」というルールもあります。

実際には、結果で図表の数値をまったく繰り返さないのは難しいですよね。こちらについては、他の人がどうしているか、論文を読むときに注意して見ていきたいと思います。

図表のタイトルは適切な長さにする

図表のタイトルは、簡潔すぎても詳しすぎても良くないそうです。

つまり、その結果を出すための条件は詳しく書くけれど、解釈までは書かない、ということです。つい簡潔なタイトルにしてしまうことが多いので、もう少し具体的にするよう心がけようと思いました。

論文の書き方は本当に奥が深く、仕事をしながらそれを学んでいける環境に感謝したいと思います。

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