フリーランス翻訳者になるために準備しておきたい7つのこと(後半)
こんにちは。アメリカ生活4年目のYukaです。
今日は、フリーランス翻訳者になるために準備しておきたいことの後半を書きたいと思います。
4. 必要書類を用意してPDFにしておく
理由
・翻訳会社への応募、登録がスムーズに進められるから
提出を求められることの多い書類は、履歴書、大学(大学院)卒業を証明するもの、住所を証明するもの、振り込み先情報です。
履歴書は、WordやGoogleドキュメントなどで作り、PDF化したものを提出するといいようです。私は、ほぼ同じ内容の英語版と日本語版を作り、日本語版に英語関連の資格を追加しています。
履歴書はできるだけシンプルで読みやすくします。
英語の履歴書のテンプレートや、英語で書かれた他の翻訳者の履歴書を参考にして英語版を作り、それをもとに日本語版を作るのがおすすめです(freelance translator resume sampleで画像検索すると、いろいろな例を見て参考にできます)。
卒業証明書や運転免許証なども、スキャンしたものをPDF化しています。
5. 受注や収入を管理する方法を考えておく
理由
・事務作業にかける時間を減らすため
・口座の準備に時間がかかることがあるから
日本の翻訳会社は銀行振り込みのことが多く、登録時に自分の口座を伝えるだけですが、海外の翻訳会社には現地の通貨を受け取れる口座を別に用意する必要があります。他の翻訳者さんを見ても、PayPalとWiseがよく使われているようです。それぞれ口座を開設して使い方を理解しておくとよいです。
受注の管理には、私はエクセルを使っています。翻訳会社ごとにシートを分けて管理しています。記載すべき情報は、受注日、ファイル名、ワード(文字)数、単価、総額です。仕事の内容(J > E、E > J、翻訳、チェックなど)は必要に応じて追加します。翻訳会社によっては、これまでに訳したワード総数を聞かれることがあるので、ワード数は毎回記録しておいたほうがよいです。
私は受注があるごとに受注管理シートに記載し、振り込みがあるごとにシートを見ながら金額を確認して、振り込まれた金額を隣に記入しています。
海外翻訳会社との仕事では、日本のように自動で振り込まれることはなく、自分で毎月インボイスを作成する必要があります。特に指定のテンプレートがないことも多いので、Wordなどを使い自分でテンプレートを作っておくと便利です。
インボイスに記載するのは、自分の名前と住所、翻訳会社名とその住所、請求日、振り込み先アカウント、請求内容などです(freelance translator invoice templateで画像検索すると、いろいろな例を見て参考にすることができます)。受注管理シートとインボイスで、項目を記載する順序をそろえておくと、インボイス作成時にコピー&ペーストができるので楽です。
6. 税金について勉強する
理由
・フリーランスに関する不安が減る
どの国のフリーランサーも、税金に関することを一番不安に思っているようです。基本的には居住地で税金を払うので、日本に住んでいる場合は海外からの収入と国内の収入を合わせて、必要な税金を払うことになります。
海外との取引のある翻訳者さんのブログなどを読むと、通貨を換算して確定申告する方法を知ることができます。
日本の場合、開業申請や青色申告についても勉強しておく必要があります。
これまでに読んだものでは、「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」という本と、会計ソフトfreeeのウェブサイトが分かりやすかったです。日本でもインボイス制度が導入されるため、それについても勉強しておいた方がよさそうです。
7. 仕事用メールアドレスをドメインと合わせて作っておく
理由
・途中から切り替えると手間がかかるから
・プロフェッショナルなイメージがあるから
維持料金はかかりますが、Googleなどで自分の好きなドメインとメールアドレスを作ることができます。最初から仕事用のメールアドレスを作っておけば、あとから変更の連絡をする必要がありません。
前半と後半に分けて、フリーランス翻訳者になるために準備しておきたい7つのことについて書きました。
前もってこのような事務作業を進めておくことで、いざ忙しくなったときに貴重な時間を失わずににすみ、将来の自分に感謝されるはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ChatGPTは何でも嫌がらずに引き受けてくれる部下のような存在ですが