あの人といえばこれ、というものがあること
こんにちは。メディカルライターのYukaです。
Cal Newportの新作Slow Productivityが発売されましたね。私はまだ読めていないのですが、Calが先日のYouTubeで提唱していた「紙のノートを持ち歩く習慣」について考えたことを書きたいと思います。
予定や記録の管理はアナログ(紙のノート)とデジタル(パソコンやスマホのアプリ)のどちらがいいのか、というのはライフハックでよく取り上げられるテーマです。私自身は、基本はデジタルで、手帳やメモの一部にアナログを使っています。
Calが話していたのは、ポケットサイズの紙のノートをいつも持ち歩き、アイデアを思いつくたびに記録するというものでした。
普段の生活で思ったこと、気づいたことがあっても、その場でだれかに話さないとすぐに忘れてしまいます。そういうネタをこのノートに記録しておけば、ブログやYouTubeなどで発信するネタにもすることができます。
もちろん思いついた瞬間にSNSに投稿することもできるのですが、よく考えないまま投稿してしまうと、読者の誤解につながるリスクや、投稿したことで満足してしまってそれ以上思考を深められない可能性があります。
私にとって、書くことや話すことは、相手に何かを伝えるための手段であるだけでなく、自分の中で思考を整理する過程でもあります。なので、思いついたことをすぐに世の中に発信するのではなく、一度寝かせて練り直して形にしたいと思っています。
ただ、そうすると、せっかくの気づきが失われてしまう場合もあります。だからこそ、思いついた瞬間にノートにメモしておくことが大事なのです。
さてここからが本題ですが、持ち歩き用のノートを探す中で「フィールドノート」にたどりつきました。フィールドノートは、スマホより少し大きいサイズで、表紙がかたく、中身が方眼紙で、もともとは野外観察目的で作られたノートのことです。
フィールドノートに出会うのは実は今回が初めてではありません。学生時代に地理の先生がフィールドノートのファンで、校外学習時には、緑の表紙のフィールドノートに資料を貼り付け、スケッチや感想を書くことになっていました。当時は面倒だと思っていたこのノートをまた使うことになるとは、人生わからないものですね。
フィールドノートを見つけて真っ先に多い浮かんだのは、その地理の先生の顔でした。高校を卒業してたら一度も会えないまま、数年前にお亡くなりになったと聞きました。
あの人といえばこれだよね、と思い出してもらえるようになること。これはある意味、パーソナルブランディングの一種です。若いうちはあれこれ試して経験することも大切ですが、人生のある時期からは、「私はこれを大事に思っている」という信念のようなものを表現して生きていく必要があるのかもしれません。
周りの人が私のことを思い出すきっかけになるようなものが、私にはあるだろうか。それはメディカルライティングかもしれないし、そうでないかもしれない。でも「書くこと」に関する何かになればいいなと思っています。
複数人でのひとつの文章を仕上げていく場合、工程が進むにつれて修正箇所やコメントが増えていき、次に何をすればよいのかがわかりにくくなりがちです。