日本とアメリカのフリーランサーの働き方の違い

こんにちは。アメリカ生活4年目のYukaです。

今日は、日本と海外のフリーランサーの働き方の違いについて考えたことを書きます。

最近は帰国後に備えて、日本の個人事業主や会計の仕組みについても勉強し始めたのですが、アメリカで見聞きしたことが必ずしも日本で当てはまる訳ではないことを実感しています。

外注することに対する心理的ハードルの違い

フリーランスなど収入源がいくつもある仕事の場合、アメリカではaccountantを雇う人が多い印象です。日本ではどうだろうと思い、日本在住の翻訳者さんにTwitterでアンケートを取ってみたところ、会計ソフトを使って自分で管理している人が大半という結果でした。

ある程度忙しくなると、自分が得意でないこと、時間がかかることはさっさと外注する(洗濯、掃除、シッターなど)という文化がアメリカにはあり、会計士を雇うハードルが低いのかもしれません。また、数字や計算することに対して苦手意識を持っている人が、日本よりも多いのかもしれません。

そこで、簿記と会計ソフトについても勉強しておくことにしました。日本のクラウド会計ソフトの世界ではFreeeとMoney Forwardの2社が有名なようですが、どちらのウェブサイトも個人事業主向けの情報が充実していて、助かっています。

フリーランサーとクライアントが直接取り引きするハードルの違い

アメリカの翻訳者やライターは、会社(エージェント)経由で仕事をするだけではなく、クライアントとも直接取り引きする人が多い印象があります。

たとえばアメリカ翻訳者協会(ATA)のウェブサイトにも、翻訳者が個人で取り引きをする際の契約書の見本が載っています。

https://www.atanet.org/career-education/business-strategies/contracts/

日本では、クラウドソーシングサイト以外で、個人のウェブサイトからクライアントとの取り引きが始まることはあまり一般的でない印象があります。

個人よりも名の知れたエージェントに依頼した方が商品の質が良い、トラブルがなくて安心、と考える人が日本には多いのかもしれません。

エージェントに依頼すると、複数のチェック工程があることは確かですが、中で作業している人がだれか分からない、当たりはずれがあるかもしれない、という問題点はあります。

「能力よりも肩書きで判断」というのは、昔からある日本の価値観なのかもしれません。

私自身、現在はエージェントを介した仕事が中心ですが、将来的には直接の契約も増やしたいと考えていました。

ところが、個人が信頼を築くことの難しい日本の現状を知るにつれ、ただこのまま実績を積んでいくだけでは仕事の幅を広げることは難しいかもしれない、と思い始めました。

最優先事項である「フレキシブルなスケジュール」を確保しつつ、安定した仕事量と収入を得ることはそもそも可能なのか、悩むところです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Previous
Previous

不安な気持ちを人に言えますか?

Next
Next

英語学習の記録2022年9月