フリーランスで学ぶ文化の違い—トラブルを避けるために

こんにちは。アメリカ生活4年目のYukaです。

今日は翻訳会社とのやりとりで気づいた、日本とそれ以外の国(大雑把なくくりですが…)の手続きやコミュニケーションスタイルの違いについて書きたいと思います。

日本はきちんとしている会社が多いです。応募からトライアル、トライアル合格から契約締結まで、ステップごとに時間がかかる代わりに安心感があります。毎月お支払い日が決まっていて、遅れることはほぼありません。仕事の依頼メールも丁寧で内容が分かりやすく、断るのも簡単です。

一方、海外の翻訳会社では、トライアルがあるかどうかが応募時に分からないこともあります(ない場合もあります)。また同じような手続きが繰り返されたり、ウェブ上にのみ個人情報を記入したりする場合もあり、何を知らせたのか知らせていないのか後から分からなくなることがあります。

DucuSignなどを使って契約する場合には、自分のメールアドレス宛に必ず後から控えが送られて来ますが、Googleフォームなどに情報を記入した場合には手元に記録が残らないこともあるので、画面のスクリーンショットなどを使って適宜記録することをおすすめします。

また仕事を断りたい時に、粘り強く交渉してくるPMさんもいます。対策は、文章が自分の専門外だと言う、引き受けられないとはっきり何度も言うことです。日本人同士では印象が悪くならないようについ曖昧な表現を使いがちですが、海外の会社との仕事では、誤解を生まないようにはっきりと断ることが重要です。

私の経験ですが(内容は少し変えています)、6つのファイルからなる6万ワードのチェック(という名前の実際は納品後のお直し)を依頼され、翻訳料金でなければやらないと断ったところ、全ワード分支払うからチェック料金でと言われ、仕方なく「最初のファイルだけならやってもいいけど全部は無理」と返事をしました。PMさんは「セットの仕事だから全部やってほしい、締め切りは調整できるから」とまったく譲らず、これ以上やり取りしても無駄だと思い、そのまま返事をしませんでした。

その数日後に同じPMさんからメールが来て「エンドクライアントが直接相談したいと言ってるから、ミーティングにできる時間を教えてほしい」とメールが来たので、まだ話が続いていたことに驚きつつ「忙しいから無理」と返信したところ「あなたがやると言ったからエンドクライアントに連絡したのに。どうすればできるのか」と…😱

そんなことはないだろうと思い「無理。引き受けるとは言ってないし、もうこれ以上交渉はしない。」と言ったところ、ようやく諦めてくれたのでした。

この件で学んだのは、トラブルを避けるには、相手が「もういい、分かった」と言うまで面倒でも断り続けること、いいように解釈されないように曖昧な表現を避ける必要があるということです。

どんな条件であっても一度引き受けてしまった仕事はやり遂げる義務があるので、できない場合ははっきりと断らないといけないと反省しました。

日本の翻訳会社ではこのようなことはあまりないと思いますが、海外の会社との英語のやり取りでは、相手にどう思われるかよりも、曖昧な表現を避けることを優先した方が安全だと思いました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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