翻訳会社のトライアルについて知っておきたかったこと

こんにちは。アメリカ生活4年目のYukaです。

先日Twitterで「翻訳会社のトライアルで模範解答やフィードバックバックがあればいいのに」という投稿を見ました。

それに対して別の翻訳者さんから多くの反響があり、やや否定的な意見もあったためか、そのツイートは投稿者ご本人によって削除されてしまったようです。

翻訳会社のトライアルは、落ちた場合には結果だけを知らされるので、どこがよくなかったのかわかりません。フィードバックがあれば次からは直せるのにという、その方の気持ちもよく分かります。

翻訳会社は翻訳者を養成する場ではない

翻訳会社には、トライアルを通じて翻訳者を養成するつもりはないと思います。トライアルは基準を満たす人を採用する場であって、それ以上の手間や時間をかける余裕はおそらくないのでしょう。

「フィードバックが欲しければ翻訳学校に通ったり添削を受けたりすればといい」ということになりますが、そこまで時間やお金に余裕がない人もいると思います。

まずはトライアルのルールを理解する

そのような場合には、トライアルのルールを再確認するところから始めます。

トライアルを受けるときに大切なのは「トライアルは減点方式である」「用語・表記の統一が必要」ということです。

トライアルではきれいな翻訳を目指すよりも、減点されるようなエラーをなくすように努力することが大切です。

トライアルの評価方法は翻訳会社ごとに違いますが、一般的にどのようなエラーが減点されるか知りたい場合には、以下のサイトが参考になります。

JTFの翻訳品質評価ガイドライン

ATA(アメリカ翻訳者協会)の採点フレームワーク

もちろん、自分の訳文をだれかに見てもらって、フィードバックを受けるのが一番です。

ただそのような余裕がない場合、トライアルで減点されるエラーの種類を理解し、それらを避けるようにするだけでも結果が違ってくると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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