メディカル翻訳で気をつけるポイント(基礎)

こんにちは。アメリカ3年目のYukaです。

今日は、私がメディカル翻訳(英日)で気をつけている基本的なルールについて書きます。

主に校正に関することですが、翻訳の勉強をするまで知らなかったルールです。

メディカル翻訳(英日)を勉強中の方の参考になれば幸いです。

ポイントは3つあります。

  1. 用語の統一

  2. スペース

  3. 記号のフォント

1. 用語の統一

これにはいくつか種類があります。

まず、同じ事項は同じ単語を使って表現するようにします。文章の中に「日本では」「本邦では」とか「患者」「症例」を無意識に混ぜないようにする。(理由があって使い分けるのは問題ありません。)

次に、漢字とひらがなの使い分けを文章全体で統一します。「また」「又」とか「および」「及び」など、あらかじめ指定されている場合はそれに従います。

最後に、送りがなを統一するようにします。「割付け」「割り付け」などが混ざらないようにします。これも、あらかじめ指定されている場合はそれに従います。

最後の見直しのときに、問題になりそうな用語や記号を一括検索して、統一できているかを確認しましょう。

2. スペース(余分、不足)

カンマや括弧の前後に余分なスペースが入っていないかを確認します。

これはWordやCATツールの編集モードを有効にすることで、簡単に見つけられるようになります。

また、5 mgや5 mLでは数字と単位の間に通常は半角スペースを入れますが、5%や5℃では入れません。

3. 記号のフォント(全角か半角か)

日本語では%や括弧は全角が基本です。あらかじめ指定されている場合はそれに従い、文章内で統一できているか確認します。

記号を翻訳するときに気をつけたいのは、>は「以上」ではなく「超」、<は「以下」ではなく「未満」、数字の前の~は「以内」ではなく「約」の意味だということです。

もし原文を書いた人が間違っていると感じた場合はコメントを残します。

このような細部に気をつけることで、訳文全体に統一感が生まれます。次にチェックする人の負担を減らすことにもつながります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Previous
Previous

海外生活で孤独を感じた時

Next
Next

欲しいのはアドバイスではなく共感