相手を論破しないようにすること

こんにちは。

ソーシャルメディアでのやり取りを見ていると、売り言葉に買い言葉というか、自分の投稿内容を批判された人が、批判した相手を「ぎゃふんと言わせる」ために反論をしている場面をよく見かけます。

仕事やプライベートなどのリアルな人間関係では、納得のいかないことを言われても泣き寝入りする人が多いのかもしれません。そのせいか、ソーシャルメディアで相手に反撃している人に「よくやった」とか「かっこいい」というコメントが寄せられているのをよく見ます。

私自身は、ソーシャルメディアのアンチコメントも、日常でのネガティブコメントも、つながりの深い相手からのもの以外は、基本的に反応しないようにしています。

争いごとが好きではない性格というのもありますが、その場で反論しても何もいいことがないと思うからです。関係が深くないのにネガティブなことを言ってくる相手は、ただ自分の意見を言いたいだけか、自分の優位性を示したいかのどちらかです。

そんなときに、「私はこういう経歴の持ち主で、私の言っていることは正しい」と反論しても、さらに相手を怒らせたり、自分自身の弱みをさらしてしまったりすることにつながり、結果的に何も良いことがありません。感情的な姿を見せることで、この人を怒らせると怖いから一緒に働きたくない、と周囲の人に思われてしまうかもしれません(意図的に感情的な姿を見せることが人々の共感を呼ぶ場面もあるとは思います)。

また「論破」の別のケースとして、子どもやパートナーとのやり取りがあります。

たとえば、子どもが自分のアドバイスを聞かずに失敗した場合など、親としては「私は悪くない」「アドバイスを聞かなかったあなたが悪い」ということを言いたくなるのですが、それを言って状況が変わるわけではなく、子どもがより深く反省するわけでもありません。怒っているときは批判的な言葉がどんどん浮かんでくるのですが、そこで一歩踏みとどまり、言いたいことを最後まで言わないのが大人の態度だと思っています。とはいえ、私自身も子どもが小さいときはしょっちゅう感情的に怒ってしまっていました。

リアルでもソーシャルメディアでも、感情的になって相手を論破するより、(スルーを含めて)「あえて言わない」というコミュニケーションが役立つ場面もあるのではないかと思います。

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