数値にこだわり始めたら要注意
こんにちは。10月になりようやく涼しくなってきましたね。寒くなる前に船便で送った冬服がいつになったら届くか気になるこの頃です。
最近はPodcast以外にVoicyを聞くようになりました。「ワーママはるさん」の番組で、「ボランティアでやっていたことにお金をもらうようになり、やりがいを感じられなくなったのはなぜか」というテーマの放送回を聞き、最近悩んでいたことの解決の糸口が見つかりました。
私自身、いくつか違う種類の仕事をしていて、それぞれの仕事の時給が違います。そのため、仕事Aをしている最中に「もしこの時間に仕事Cをしていたら〇〇円になるんだな」と考えてしまうことがあります。
これは、はるさんの番組の相談者さんと同じように、「仕事の成果」を「報酬」に置き換えてしまうことの弊害だと思います。仕事で得られるものは報酬だけではないのに、報酬の額が仕事の価値であるかのように錯覚してしまうのです。
翻訳の世界で単価のことが定期的に話題になることもあって、「単価(時給)が高いほどいい仕事」という価値観が知らないうちに身についてしまったようです。
法外に安い仕事を依頼したり受けたりするのは、業界全体に悪い影響を与えるため、単価の話をすることは必要だと思っています。
ただ、物事を数値だけで評価したり比較したりするのは、あまりよくない状態であると思っています。たとえば睡眠時間、体重、健康診断の結果など、数値にすることで基準値や過去の状態と比べることができますが、そういった数値は「心身の健康」の指標の一つにすぎません。それと同じように、「報酬」は「仕事の成果」の指標の一つにすぎません。仕事を取捨選択できるのがフリーランスのいいところなのに、「報酬」という世間の価値観だけに基づいて仕事を選んでいたら、自分の意志で行動できなくなってしまいます。数値にこだわりすぎると、本来目指すべきものが何かわからなくなるのです。
数値にこだわり始めた自分に気づいたら、本当のゴールが何なのか、見直すべきかもしれません。
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