海外の翻訳会社との契約までの道のり—日本の場合と比較

こんにちは。アメリカ生活4年目のYukaです。

今日は、海外に拠点を持つ翻訳会社にフリーランス翻訳者として登録する際に、どのようなパターンがこれまであったか、日本の翻訳会社の場合と比較して書きたいと思います。

日本の翻訳会社の場合

フリーランスとして日本の翻訳会社に登録するには、その会社の求人ページまたは翻訳求人サイトなどから翻訳者自身が応募するのが一般的です。

また翻訳者とチェッカーで入り口が分かれていることがほとんどです。

応募フォームに経歴を記入して、履歴書を送ると、一次選考が行われます。

一次選考の通過者には「トライアル」と呼ばれる短いサンプルテストが送られてきます。それを翻訳して提出すると、数か月後に採用または不採用の結果が戻ってきます。

トライアルの結果が戻るまでに1年以上かかる場合もあるようです。応募者が多い、採点者が多忙、そもそも新たな翻訳者を必要としていない場合に、時間がかかるようです。

海外の翻訳会社の場合

一方、海外の翻訳会社との契約は、日本の翻訳会社とは全く違いました。基本的には翻訳会社から連絡がきます。そして最初に連絡から仕事開始までの展開が早いことも多いです。

また翻訳者とチェッカーを分けずに採用することが多く、翻訳だけしたい場合はそのように伝える必要があります。

契約までの実際の例をいくつか紹介します。

知人の紹介

プロジェクトマネジャー(PM)から連絡があり、すぐに登録、仕事開始。トライアルなし。

RecruiterからメールやLinkedInで問い合わせ

必要書類と履歴書をメールで送るように言われる。(トライアルがある場合もない場合も。)契約時に追加で書類を送って登録完了。

Recruiterからメールで問い合わせありインタビューも

ウェブサイトの応募フォーム*を記入するように言われる。NDA締結後にインタビューを受ける(聞かれたのはごく一般的な内容で、これまでの翻訳経験、レート、使っているCATツール、1日に訳せる量、いつから働けるかなどでした)。トライアル(簡単)後に必要書類を送って登録完了。

*応募フォームに関する注意:フォームによっては、回答内容が自分のメールに送られてこない場合があるので、後から確認できるようにスクリーンショットを撮って保存しておくことをおすすめします

海外の翻訳会社は向こうから連絡してくる

このように、翻訳会社のほうから問い合わせがあることがほとんどでした。

日本の翻訳会社では必須のトライアルですが、海外の翻訳会社ではないこともありました。ある場合でも簡単なものが多かったです。トライアルの採点にかける時間とお金を節約しているのかもしれません。

日本の翻訳会社は翻訳者で飽和しているイメージがありますが、海外の翻訳会社は今すぐに翻訳者を見つけたいという意気込みが感じられることが多いです。そのため、初めてメールをもらった数日後に仕事開始ということもありました。

契約しても仕事がすぐにもらえるわけではない

LunkedInで翻訳者であることをアピールするようになってから、海外の翻訳会社からの連絡は増えました。ただ、玉石混合という感じです。

4月から新規の契約先を意識的に増やし、契約自体は増えたものの、実際に仕事をもらうのは以前からの会社がほとんどです。

フリーランス翻訳者としての新規開拓は簡単ではないことを実感するこの頃です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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