日本の学校に編入するために必要な手続き―成績表の厳封を現地校に依頼する方法
こんにちは。
今日は、子どもを「帰国子女」として日本の学校に編入させるために用意した書類について、書きたいと思います。
(アメリカに4年半滞在した後で、中学2年と高校1年の子どもを2023年9月に編入学させるために準備した経験をもとに書いています。)
日本からアメリカの現地校に入るために必要な準備については、過去の記事にも書いていますのでよろしければご覧ください(アメリカの現地校に転入するための準備)。
簡単にまとめると、アメリカは高校まで義務教育なので、現地校に編入する際に、日本の学校からの書類(成績表や修了証)を求められることはありません。年齢がわかる書類(パスポート)と州ごとに違う必須ワクチンの接種を完了していれば、クラスに空きがあれば簡単に編入できます。
一方、日本に帰国後に帰国子女枠での編入・受験を考えている場合は、状況が複雑になります。編入を希望する学校が決まっているのであれば、必要書類をあらかじめ学校に確認しておくことをお勧めします。
私が準備したのは、在留証明書、成績表、修了証明書です。
在留証明書
「在留証明書」は滞在国の日本大使館や領事館でしか手に入らない書類です。これを発行してもらうのにかなり苦労しました。
学校によっては、勤務先・留学先に書いてもらう用の別のフォーマットが用意されていることもあります。在留証明書は発行に手間がかかるので、こちらの方が楽だと思います。
私はニューヨークの総領事館に在留証明書を申請しました。あらかじめウェブサイトを見て、必要な書類を用意したつもりでしたが、不足があるということで出直しになりました。
追加の書類を出すように言われている人は他にもいました。できれば電話で問い合わせて、必要な書類を確認してから行った方がいいかもしれません。
子どもの在留証明書で必要と言われたのは、「子どもの名前の入った」アパートの賃貸契約と納税の書類です。子どもの名前が入っていない場合、発行するのが難しいようです。それに加えて親の運転免許証も必要でした。
「厳封した」成績表
アメリカの学校は成績がメールで添付されるか、学校のサイトで見れるようになっているのですが、受験では成績表にサインをして「厳封」したものを求められることがあります。「厳封」は日本では一般的な習慣ですがアメリカではあまり行われないため、以下のような文面のメールでお願いしました。
The school he is applying to requires a final report card signed by a principal and sealed in an envelope. Could you sign his final report card, put them in an envelope, glue the envelope, and sign/stamp across the flap?
修了証明書(修了見込み証明書)
こちらは、高校に編入する際にアメリカの9年生を修了した、または修了予定であることを証明する書類です。特にテンプレートが指定されていない場合には、自分で作成して学校の先生にサインをしてもらいます。
私の場合は、9th-Grade Certificate of Completionというタイトルで、
Name of Student:(子どもの名前)
School Name:(現地校の名前)
School Address:(現地校の住所)
This letter is to certify that the above student will complete the 9th grade on June 27, 2023.
という内容を書き、ガイダンスカウンセラー(クラスの担任のような先生)のサインと日付をもらい、提出しました。
その他にあると役立つものは、
健康診断の記録
予防接種の記録
入国時・出国時のパスポートのスタンプ
です。
英語の資格は必要でないと言われることが多いと思います。ただ、現地校で問題ないレベルの英語力がある子であれば、アメリカにいる間に英検やTOEFLを受けておくと、子どもの英語力を客観的に示す証拠にできるので検討してみてもいいかもしれません。
アメリカでは日本のような集団での学校検診が行われないので、自分たちで年に1〜2回小児科、眼科、歯科に行き、その結果を学校に提出していました。日本の学校に9月から編入することが決まった際に、レントゲンや尿検査を含む診断書の提出が求められたため、日本の健診センターにつれていく必要がありました。