EndNoteの使いかた
今日は文献管理ソフトの代表例であるEndNoteを紹介します。
一部の機能を除き、ほとんどのことは無料のオンライン版でできます。デスクトップ版では、論文のPDFファイルをインポートすることで文献収集ができます。
EndNoteを使う前にまずすること
1.オンライン版のEndNoteから “Cite While You Write” のWordプラグインをダウンロードする。
このプラグインをWordに入れることで、論文を書いている途中で参考文献を挿入していくことができます。また、途中で文を入れ替えた場合に、文献の番号を自動で替えてくれます。
これでWordで文献の引用が出来るようになります。Insert Citationのタブをクリックすることで、キーワードを使って引用したい文献を検索できます。
2.投稿先の雑誌にあわせた引用形式を使えるようにする。
Format→BibliographyでBibliographic styleから雑誌を選び、My Favoritesに移動させる(25個まで)。
文献を収集する方法(オンライン版)
1.PubMedで文献を検索する。
2.検索された論文のうち、収集したいものだけをクリップボードに送る。
3.これを何度か繰り返し、必要な文献がある程度集まったところでクリップボードに移動する。クリップボードから必要な論文を選択し “PubMed” 形式でデスクトップなどに保存する。
4.Collect→Import Referencesを選び、先ほど保存したPubMedファイルを選択。Import OptionではPubmMed(NLM)を選択し、Toでは保存先のフォルダーを選択してImportをクリックし完了。
文献を収集する方法(デスクトップ版)
1.論文のPDFをどこかに保存する。
2.デスクトップ版EndNoteで、File→Import→収集したい論文のPDFファイルを選択する。1個ずつしかアップロードできません。引用に必要な論文の情報だけでなく、PDF本体もEndNote内に保存されます。
3.あらかじめ作っておいたグループに論文を移動させる。
論文投稿先の雑誌を提案してくれる “Match”機能がオンライン版に登場!
今回初めて気付いた機能ですが、書いている論文の「Title」「Abstract」「引用した文献のグループ」を選ぶことで、キーワードなどを使ったアルゴリズムでおすすめの雑誌を提案してくれます。自分の論文で試してみたところ、予定していた雑誌が3位に選ばれていたので、なかなか良くできているなと思いました。
結論としては、無料版のEndNote Webで十分に機能が果たせるということになります。
最後までお読みいただきありがとうございました。