小学生がアメリカで英語を習得すること(後半)
全く英語をしゃべれなかった小学生の子どもが、日本での英会話開始から2年半、現地の小学校に編入してから1年半たち、日常生活に困らない英語を身につけました。
必要なのは、毎日長い時間英語にふれることと、親があせらないことだと思います。
この記事は後半(現地の小学校に編入)です。
前半(日本での英語学習)はこちらから↓
日本でできる現地校の転入準備はこちらから↓
1、現地の小学校に編入
アメリカの公立学校は、幼稚園から高校までがK12と呼ばれており、小学校・中学校・高校の学年の区切りは州や地域ごとに違います。
住む地域の学区では、6年生までが小学校(elementary school)、7-8年生が中学校(middle school)でした。
日本の小学校で4年と6年に進む予定だった子どもたちですが、しばらく同じ学校に通えるように4年と5年に転入させてもらいました。
また、日本の学童にあたる「アフタースクール」が学校内に設けられており、学校終了(2時〜3時こと)から6時まで預けることができました。
有料ですが(フルに利用すると、日本の私立保育園なみに一人につき5万円/月もかかります)申請すれば誰でも利用することができました。
日本の学童では、両親が働いているなど一定の条件を満たさないといけなかったので、お金さえ払えば誰でも利用できるというのはアメリカらしいと思いました。
2、ESLクラスがない
入学前には、英語ができない子ども用のクラス(ESL、English as a second language)が当然あるものだと思っていました。
ところがどっこい、その地域の小学校は英語を母国語にしない子どもたちが多いためか、英語学習に特化したクラスはありませんでした。
授業でクロームブックを使うため、先生からは「分からなければグーグル翻訳を使ってもいいよ」と言われたそうです。
クラスにいる日英バイリンガルの子に助けてもらうこともあったようです。学校にいる間はずっと英語を使う毎日でした。
私にとっては過酷に思えるような環境でしたが、クラスの子や先生が親切だったこともあり、子どもたちから「学校に行きたくない」と言われませんでした。
午前中に1回、アフタースクールでも1回、1日合計2回もおやつタイムがあることが楽しかったのかもしれません。
家では日本語でしたが、学校とアフタースクールで1日10時間近く英語を話す環境にいたおかげで、まずはリスニング能力がついていきました。
日本で始めたオンライン英会話(Eigox)も週1〜2回のペースで続けていました。
3、サマーキャンプに参加
4月に転入してすぐに6月で学年が終わり、8月まで長い夏休みがありました。
アメリカの学校では夏休みの宿題はありません。
「サマーキャンプ」と呼ばれる通学型のアフタースクールに、朝7時半−夕方6時まで通いました。
週に2回遠足があり、近隣の遊園地、動物園、プールにスクールバスで遊びに行きました。楽しかった反面、行事が多すぎて子どもたちはへとへとになっていました。サマーキャンプに行ったおかげで、身につき始めた英語を忘れずにすみました。
9月からの新学期、もともとおしゃべりだった下の子は友達と英語でしゃべるようになりました。上の子は日本にいたときから本が好きだったので、英語の本を読み始めました。
このあたりから語彙が増え始め、学校のエッセイの課題を見て感心することもありました。
オンライン英会話のレッスンでも、先生に自分のことを積極的に話すようになりました。
4、現地校に入れた感想
もちろん、その子の性格や学校の環境にもよると思いますが、大人が想像する以上に子どもは適応力が高いです。
現地校になじめための大事なポイントは3つあります。
日本にいるときから準備できる
オンラインレッスンや動画を見てその国の言語に毎日ふれるようにします。
学校以外の居場所を作る
アフタースクールや習いごとで学校以外にも友達を作る、日本で好きだったことを続けられるようにします。
親があせらない
まず相手の言葉を理解できるようになり、子ども自身がその言葉を話すようになるにはさらに時間がかかります。最初の1年間はそっと見守りましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。