Plain Language(プレイン・ランゲージ)を使って読んでもらえる文章を書く
こんにちは。アメリカ生活4年目のメディカルライターと翻訳者のYukaです。
The International Plain Language Federationのウェブサイトには、プレイン・ランゲージの目的は「読み手が必要な情報を簡単に見つけ、見つけた情報を理解し使えるようにする」ことで、プレイン・ランゲージの定義は「この目的を果たすために、的確に言葉を選び、文章の構成やデザインを行っているコミュニケーション」と書かれています。
プレイン・ランゲージを使うことで、読み手は簡単に情報を見つけて理解することができ、情報発信者の意図が正確に伝わることにつながります。Wikipediaには「アメリカ政府は1970年代に導入」「官公庁への国民からの問い合わせが減少」「訴訟のコストが激減」とも書かれています。
ライティングに関わるすべての人にとって、プレイン・ランゲージを使うことは、これからの時代に必須のスキルの1つです。
そこで、今回はプレイン・ランゲージについて知るために役立つウェブサイトを紹介したいと思います。
英語のプレイン・ランゲージについて
アメリカ国立衛生研究所(NIH)のチェックリスト、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)のチェックリストに、要点が完結にまとめられています。
アカデミック・ライティングでも言われている「最初に重要な情報を提示する」「能動態を使う」「無駄を省いて文章を短くする」ことに加え、日常的な文書でも大切な「読者を想定する」「見出しを使う」「リストや表を使う」ことについて記載されています。
さらに詳しい内容を知りたい場合は、以下のウェブサイトが参考になります。
CDCの詳しいガイドライン(https://www.cdc.gov/nceh/clearwriting/content/mod2_swf/pdf/CWH-Checklist.pdf)
アメリカ政府のウェブサイト(https://www.plainlanguage.gov/guidelines/)
Federal Plain Language Guidelines(https://www.plainlanguage.gov/media/FederalPLGuidelines.pdf)
日本語のプレイン・ランゲージについて
Japan Plain English & Language Consortium(JPELC)という団体があり、日本語にプレイン・ランゲージの概念を取り入れた「プレインジャパニーズ・ガイドライン」を発行しています。9のガイドラインと分析というページにその内容が簡単にまとまとめられています。
その中にまとめられている、目的1の「読みたくなる文書を作成する」と目的2の「速く読める文書を作成する」は、ウェブサイトや電子メールを作成するときにも参考になる内容です。
今日は、読者に読まれる文章を書くために必要なプレイン・ランゲージについて紹介しました。
論文やウェブ記事はもちろん、普段のメールのやり取りやソーシャルメディアへの投稿時にも役立つ知識だと思います。