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医学雑誌にアクセプトされる論文を最速で書く方法4—本文の書き方

こんにちは。アメリカ生活4年目のメディカルライター、メディカル翻訳者のYukaです。

今日はシリーズ4回目です。いよいよ論文の本文を書き始める段階です。

アクセプトされる論文を最速で書く方法の過去記事一覧はこちらです👉🏼

1 下準備

2 引用文献リストの作成

3 図表の作成

4 本文の作成(今回の記事)

本文の構成を理解する

今回は本文の書き方です。

これまでの段階で、表紙に書く著者情報、本文の最後に書くCOI、引用文献の準備はできているとします。

雑誌によって項目は多少違いますが、おすすめしたい作成の順番は、

表紙

Introduction(はじめに)

Methods(方法)

Results(結果)

Discussion(考察)

Figure legends(図の解説)

抄録

となります。図の解説や抄録は本文の内容をアレンジすればよいので、最後にするのがポイントです。

表紙の書き方

図表を作成している間に、全体のストーリーが決まったら、そのままタイトルを決めてしまいます。納得のいくタイトルが決まると、論文を書く意欲もわいてきます。

ランニングタイトルとよばれる短いバージョンのタイトルは、文字数を確認した上で、内容を的確に表すものを考えます。

キーワードはMeSH(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/mesh)に記載のある用語を選びます。

続きが読みたくなるようなIntroduction

研究計画書があれば、それを参考にして書きます。

この研究が必要とされた背景→分かっていること→分かっていないこと→この研究の目的というような流れになるようにします。その分野の専門家でなくても理解できるように、一般的な内容から専門的な内容に話を進めていきます。

長くする必要はなく、続きを読みたいと思わせるような内容にするように心がけます。

Resultsはたんたんと書く

Resultsではすでに作ってある図表を引用しながら、大事なポイントを説明していきます。

ここで大切なのは、自分の解釈を入れないことです。

たとえば、「xとyの間に有意差があった」ことは書きますが、「薬が効いた」という解釈はここでは書きません。結果の解釈はすべてDiscussionで行います。

Discussionは冗長にならないように書く

Discussionは人によって書き方が違うので、絶対こうするというルールはありません。

必要なのは、

Introductionに書いた研究の目的(問い)に対する答え

結果の解釈と過去の似たような研究との比較

Limitations

Conclusion

です。

単なるResultsの羅列や繰り返しにならないように気をつけます。結果の種類が多い場合は、冗長になりやすいので注意が必要です。

論文全体を通して「話を大きくしすぎない」「結果から言えることだけを書く」ことが大事です。

図の解説と抄録は本文をアレンジすればOKI

Figure legendsは字数制限を確認して、Resultsの該当部分を簡潔にまとめ直します。略語の記載も忘れないようにします。

抄録は構造化抄録かどうかを確認して、Introduction、Results、Conclusionから必要なところを抜き出してアレンジします。

最後に必要なところに引用文献を付け足せば完成です!

論文を早く書くコツを4回に分けて説明しました。全体をいくつかのパートに分けて取り組むことで、早く完成に持っていけることが伝わればうれしいです。

次回は投稿時のカバーレターの作成や修正対応が必要になった場合について書きたいと思います。

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