ヒューマンエラーを防ぐためにライターや翻訳者ができること
こんにちは。アメリカ生活4年目、メディカルライター・翻訳者のYukaです。
ふだんの仕事の中で、ミスを防ぐためにどのようなことに気をつけていますか?
最近になって、ライティングや翻訳の腕を磨くだけでなく、「ミスを減らすこと」が仕事の質を高めるために大切なことに気づきました。
そこでまずヒューマンエラーについての記事をいくつか読みました。
ヒューマンエラーにはいろいろな種類があり、作業者自身が努力して解決できるもの以外に、環境や手順の問題もあります。たとえば、スキルに見合わない仕事、無理なスケジュール、ミスが起こりやすい作業方法などがあります。
会社であれば、このような問題は担当者を変更することで対応可能ですが、フリーランスでは自分で仕事の種類や量を調整する必要があります。作業方法についても、ミスを減らすやり方を自分で試行錯誤して見つけるしかありません。
そこで今回は、ヒューマンエラーを防ぐために、翻訳者やライターができることについて考えてまとめてみました。
作業中の集中力を高める
ミスを減らすためには、作業に集中することが特に大切です。集中できない環境、マルチタスク、疲労、無理なスケジュールではミスが起こりやすくなります。そういった状況では、普段よりも気をつけて作業する必要があります。
また、慣れない作業の場合にも、細かいところまで気が回らなくなるため、ミスに気をつける必要があります。
ミスから学ぶ
自分や他人のミスから学ぶようにします。どのような間違いが起こりやすいのかを説明した記事や、翻訳会社などから配布される資料、自分へのフィードバックなどが役に立ちます。
思い込みや勘違いを減らす
用意されているマニュアルやチェックリストをよく読み、作業の内容を正確に理解するようにします。
不明点がある場合は自分で判断せずにエージェントやクライアントに確認します。
思い込みや勘違いは、その場では気づきにくいため、できれば時間をおいて再確認できるようなスケジュールにします。
自動化する
スペルチェック、エディター機能、CATツールのQC機能を活用して、単純な間違いやスペリングミスを見つけるようにします。
用語集(CATツールやパソコンの用語登録機能)を作成すると、用語の統一や変換ミスの防止に役立ちます。
数字や固有名詞は自分で入力せずに、原文からコピペするようにします。
自分専用のワークフローシートを作る
取引先によってはチェックリストを渡される場合もあると思います。ただ、ミスをしやすいポイントは人それぞれなので、仕事に慣れてきたところで、自分専用のワークフローシートを作るのがいいと思います。
翻訳であれば、開始前、翻訳中、終了後に分けて、それぞれの段階で注意すべきことをまとめるといいかもしれません。そうすることで、急いでいるときも重要なステップを飛ばしてしまうことがなくなります。
翻訳の見直しも、全体を訳し終わってから見直すのではなく、セグメントや一文を訳すごとに訳抜けがないか確かめていき、最後は用語の統一や訳文の流れを確認するという方法もあります。
最後にまとめて見直すのでは集中力が続かなかったり、時間が十分に取れなかったりするので、このように訳しながら見直していくほうが、私にはあっているようでした。
「ヒューマンエラー」というと一般的には企業が取り組む課題のようですが、個人事業主であるフリーランサーは、エラーを防ぐためのワークフローシステムを自分で考えて、実際に使っていく必要があります。
ヒューマンエラーについての英文記事:https://secureframe.com/blog/human-error-prevention
ワークフローシステムの記事:https://questetra.com/ja/blog/how-to-reduce-work-errors/