フリーランスの不安定さと自由さ
こんにちは。アメリカ生活4年目のYukaです。
昨日、ATAの日本語部会であるJLDのオンラインミーティングに参加しました。
JLDのミーティングに参加するのは今回が2度目でしたが、いろいろと考えさせられる内容でした。
翻訳者(通訳者)の働き方は、フリーランスと社内翻訳者(通訳者)に大きく分かれ、フリーランスにもエージェンシーと契約するパターンとクライアントと直接契約するパターンの2通りあります。
今回のミーティングでは、社内翻訳者(通訳者)やクライアントとの直接契約の経験のある人に事前アンケートを取ってあり、その利点と欠点が紹介されました。
私自身は、これまでエージェンシーとの契約以外の経験はありません。今回の話を聞き、クライアントとの直接契約は大変そうだと感じました。
見積もり、納期の設定、ファイルを最終的な形に整えるなど、普段は翻訳会社に任せていることを自分ですることになるため、かなりの経験と段取り力が必要なのではないかと思いました。
エージェンシーとだけ契約するフリーランスの働き方は、機械翻訳の発展につれて需要が減るのではないか、という話をされている方もいました。
たしかに、分野によってはCATツールのメモリーと機械翻訳を駆使することで、安い単価で働く翻訳者の需要が増えていくのかもしれないと思いました。
私が主に取り扱っている論文翻訳(日英)、医療関係のマーケティング資料(英日)、治験関連(英日)のうち、論文翻訳は機械では対応できないと思いますが、あとの2つはある程度型が決まっており、機械翻訳化が進む可能性があります。
ミーティング全体を通じて感じたことは、フリーランスとして生計を立てるには「常に新規開拓する」「自分の仕事の幅を広げる(翻訳だけでなく通訳もするなど)」という前向きな姿勢が必要だということです。
フリーランスは不安定さと自由さを持ち合わせた働き方であり、それをどう捉えるかはその人次第です。
社内翻訳者やクライアントとの直接契約は、仕事の安定性は高まりますが、同時に仕事の自由度も減ってしまいます。どのようにバランスを取っていくかが難しいところです。
これまでに知り合った、フリーランスを長く続けている翻訳者の方々に惹かれる私は、人生に自由を求めているのかもしれないと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。