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翻訳とライティングをビジネスにするために

こんにちは。アメリカ4年目のYukaです。

アメリカに来て、色々な事情からメディカル翻訳とメディカルライティングをフリーランスで始めることになりました。

今も手さぐりではありますが、ビジネスとしてしっかり続けていきたいと思うようになりました。

途中経過ではありますが、翻訳者とライターとしてこれまでにやったこと、これからしていきたいことについて、まとめたいと思います。

1、辞書環境を整える

基本的にはMacの内蔵辞書(英日、英英)、Oxford Collocations Dictionary、ウェブ版のライフサイエンス辞書、Google検索などを使ってきました。

最近になってOxford Advanced American Dictionary for Learners of English 、新英和大辞典、てにをは辞典を追加しました。

結論としては、やはりパソコンから直接使える辞書が便利です。そこで辞書のサブスクリプションも検討しています。

2、資格取得を考える

メディカルライティングではAMWAに加入して、Essential Skills Certificateを取得しました。

翻訳ではATAに加入しました。海外のエージェントとの取り引きに役立つATAの認定(certification)を、将来的には取得したいと考えています。

日本国内の資格にはTQEやほんやく検定がありますが、合格率を見るかぎりハードルが高そうだと感じています。ATAの合格率は20%程度ですが、日本の翻訳試験と違って分野別でない点や、受験料が高い点が気になります。

このような資格は、翻訳会社(エージェント)と契約する際の交渉で有利、資格がない人よりも信頼されやすい、というメリットはありますが、試験対策に時間を取られる、落ちた場合に受験料が無駄になるというデメリットもあります。

翻訳やメディカルライティングは、資格がなくても仕事の依頼さえあればできる仕事です。目の前にある仕事を最優先して、エージェントと良い関係を気づくことが何より大切だと思っています。

今は、資格試験の勉強は仕事が途絶えた時にしようと決めています。そうすることで、仕事が途切れた時に感じる不安をポジティブな気持ちに切り替えられるからです。それぞれの過去問(ATAはプラクティステスト)を手に入れたので、まずは勉強を兼ねて対策を練りたいと思います。

3、マーケティングに力を入れて取引先を増やす

ATAのディレクトリへの登録、LinkedInアカウント、自分のウェブサイトを少し前に作成しました。

最近になって、翻訳者専用の求職サイトであるproz.comにも登録しました。このサイトにはBlue Boardというエージェントの評判を調べるページがあり、新たに契約するかどうか迷った時に役立ちます。

このように色々なサイトに登録したことで、Googleに自分の名前とキーワードを入れると検索結果の上位に表示されるようになりました。エージェントが私を検索したときに、どんな人か分かりやすいのではないかと思います。

日本ではネット上に顔写真も載せることに抵抗がある人も多いですが(私も去年まではそうでした)、海外では顔出しが標準であり、顔が見えるほうが信頼されると思います。

履歴書(CV、レジュメ)も、翻訳者・メディカルライター仕様に変更したものを新たに用意しました。

私自身、これまでは自分をアピールすることが苦手で、マーケティングにはネガティブな気持ちを感じていました。フリーランスになり、色々調べて試行錯誤しているうちに、仕事の一環として取り組めるようになりました。

4、仕事専用のメールアドレスと署名を作る

Gmailの最後につける署名を作成しました。署名は、エージェントとの最初のやり取りや、メーリングリストへの投稿時に、自分をアピールするのに役立つと思います。

ATAのメーリングリストのほかの翻訳者の署名を見て、どのような内容が必要か調べて、Googleドキュメントで写真つきの署名と写真なしの署名を作りました(参考にしたYouTube)。

仕事用ウェブサイトのドメインはGoogleで購入したので、ドメイン名付きのメールアドレスも作れるのですが、こちらもまだ取り組めていません。今は昔から使っている個人のGmailアドレスを使っていますが、将来的には仕事用のメールアドレスも作りたいと思います。

5、お金を受け取る仕組みを整える

新たにWiseアカウントを作成しました。PayPalは個人アカウントは持っているのですが、ある程度を超える金額を受け取るためには、ビジネスアカウントに切り替える必要があります。手数料もWiseの方がお得のようです。

お金に関するサービスは、使ってみるまでよく分からないところが不安ですが、色々な手段で受け取れるようにしておくと、いざという時に焦らずにすむと思います。

6、時給を決める

これはフリーランスに関するYouTubeやポッドキャストから学んだことです。

翻訳では英語から日本語であれば1単語あたり、日本語から英語の場合は1文字あたりの価格を提示されることが多いです。

メディカルライティングではプロジェクト単位の価格になります。

そのため、実際には時給ではないことのほうが多いのですが、最近になり自分の中での時給を設定しました(ポッドキャストSmart Habits for Translatorsの関連エピソード)。

目標とする1年あたりの収入→1か月あたり→1日あたり→時給に換算することができます(収入から時給や日給を計算するのに参考になるサイト)。

時給は「理想の時給」と、これ以下では引き受けないという「最低限の時給」を決めています。

そうすることで、いくつか依頼が重なったときや、新たに契約するときの単価交渉が楽になりました。

もちろん、安くてもやりがいのある仕事や、勉強になる仕事の場合は、時給を考えずに引き受けます。

ただ単価については、エージェントとの契約時に決めたものが上がることはほぼないため、慎重に交渉する必要があると思います。

7、日頃からスキルを磨きチャンスに備える

これまでの経験では、何事も「運」が大事だと感じています。

思いもよらない出会いやオファーが来ることがあります。

日頃からスキルを身につける努力を怠らず、チャンスをつかむ準備をしておくのがいいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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