人の不安につけこむビジネスに注意
こんにちは。メディカルライター&医師のYukaです。
10月から始めたジムですが、週2〜3回のペースで通っています。最初の2か月は週1回トレーナーさんの指導を受けられ、モチベーションが維持できるような仕組みになっています。マシーンの使い方やマッサージの方法などを教えてもらっています。
そんなジムで、人の不安につけこむビジネスに遭遇したことについて書きたいと思います。
ある時、ジムの空きスペースに、無料で骨密度測定をしてもらえるコーナーが登場していることに気づきました。骨密度が気になる年齢なので、興味本位で検査を受けてみることにしました。
厳密には骨密度測定ではなく、骨ウェーブという機械を使って、超音波で「骨波形指標」を測定するものでした。骨ウェーブのウェブサイトを見ると、「骨健康度測定器」という名前で販売されています。右手首に専用ジェルを塗って測定器の上に置き、しばらく待っていると波形と検査結果が印刷されました。
結果は「C」でした。それを見て、担当の方は「もうちょっと頑張ってほしかったですね〜!」と言いました。AからEの中でC、担当の方のコメントから考えて、よくない結果なのかと思ってしまいますよね?
Cは標準レベルだと後からわかったのですが、その時は「もしかして骨が弱いのかもしれない」と不安な気持ちになっていました。
検査後に資料を使った説明があり、気が気でない私は「Cというのは若い人と比べた結果ですか?同じ年齢の人と比べた結果ですか?平均と比べてどのくらいですか?」といろいろ質問したのですが、「AやBに比べるともう一歩という結果です」という曖昧な回答しかもらえませんでした。
最後に腸内環境を改善して骨を強くするサプリメントの紹介がありました。
そうです。無料で検査を受けられたのは、サプリメントを販売するためだったのです。Cは標準レベルということを販売員が知らないはずはなく、それをあえて言わなかったところに、サプリメントを買ってもらおうという意図を感じてしまいました。私を含め、ジムに来ている人は健康に不安や関心があるはずなので、その心理を利用していると感じました。買うことを強制するわけではないので、違法な販売方法ではないですが、なんとなく嫌な気持ちが残りました。
年齢を重ねるにつれて、人の不安につけこむような勧誘を受ける機会は増えていくと思います。自分がどんな時に不安になるのかを日頃から意識して、重要なことは一人で決めないような心がけが必要かもしれません。