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バレエスクールの日米比較

こんにちは。アメリカ生活3年目のYukaです。

今日はアメリカのバレエスクール(サンディエゴ1校、ニューヨーク1校)について、日本のバレエスクールと比較しながら紹介したいと思います。(いわゆる「コンクールクラス」ではなく、通常クラスを想定しています。)

娘は就学前にバレエを習い始め、ワガノワスタイルの教室に約5年間通いました。その後、サンディエゴでワガノワスタイルの学校に2年間(1年間はコロナのためオンライン)、ニューヨークではワガノワ+バランシンがミックスしたような学校に通っています。

アメリカのバレエスクールは1日のレッスン時間が長い

小学校高学年〜中学生の場合、レッスン回数は週4回で、日本と大きな差はありません。ただ、アメリカではポアントクラスとコンディショニングクラスが通常のレッスンクラスとは別にあるため、1日のレッスン時間が2〜3時間と日本よりも長めです。ポアントクラスは女性の先生が教えますが、通常クラスは男性の先生も教えます。

バレエピアニストがいる

サンディエゴでは日本と同じように録音された音楽が使われていましたが、ニューヨークでは全てのクラスにバレエピアニストがいて、生演奏に合わせて練習しています。音楽性を養う点でとても恵まれた環境だと思います。

ポアント(トウシューズ)を始める年齢が遅い

日本でも、ポアントを早くから履く弊害が数年前から問題にされています。アメリカでは、経験年数と先生の判断により、10歳を過ぎてから履き始めるのが普通のようです。娘の場合はサンディエゴでポアントを始めましたが、最初の1年間はバーレッスンのみで、12歳になってようやく本格的にポアントで踊るようになりました。

コンクールは必須ではない

日本では、ある程度の年齢になると誰でもコンクールに出ることを勧められる印象があります。アメリカでは、希望者または先生が推薦した生徒のみがコンクールに出るようです。アメリカではバレエコンクールといえばYAGPで、色々な種類のコンクールに出場することはあまりないようです。

プライベートレッスンを受けることが一般的

バレエを周りの子より遅く始めた場合や、上達したいと思っている場合には、通常のレッスンに加えて先生のプライベートレッスンを受けることが一般的に行われています。日本でもコンクールのためのプライベートレッスン(バリエーションレッスン)はありますが、バーレッスン/センターレッスンのプライベートレッスンはあまり聞かないので新鮮でした。

発表会のお手伝いがほぼ不要

日本のバレエスクールでは、発表会に家族(多くの場合は母親)のお手伝いが必要とされることが多いです。娘が通っていた教室でも、ホールを借りた合同練習や本番には、何時間も付き添ってお世話をすることが必要でした。

アメリカでは、発表会の練習は通常のレッスンの一環として行われます。本番には、小さい子の場合にはボランティアのお母さんが何人か付き添いますが、ある程度大きくなると準備(ヘアメイク)を自宅でして連れて行くだけでした。ただ、親が時間をつぶせるようなカフェやレストランがアメリカにはあまりないので、劇場でのリハーサルや本番の送り迎えが大変でした。

サマーインテンシブで色々なバレエスクールを体験できる

アメリカでは、多くのバレエスクールが「サマーインテンシブ」と呼ばれる2〜4週間の短期プログラムを開催しています。1月〜4月にかけて行われるオーディションに通過した人は、次の夏のサマーインテンシブに参加することができます。4週間の中で、クラシックバレエ以外に、コンテンポラリーやキャラクターダンスを習うことができます。人によっては、いくつものスクールのサマーインテンシブをかけもちすることもあるようです。またサマーインテンシブの途中で、9月から始まる年間プログラムのオーディションが行われることもあります。

先生が生徒の体型について口にしない

日本のバレエスクールでは体重や見た目の変化について、(特に発表会の前などに)先生や生徒が口にすることがありますが、娘から聞く限り、アメリカのバレエスクールではそういうことはないようです。日常でも他人の外見について口にすることは良くないとされているため、バレエスクールでも同じなのだと思います。

今日はアメリカの娘のバレエスクールを日本のバレエ教室と比較して紹介しました。

これはあくまで私の印象なのですが、上達を急ぐ雰囲気がなく、年齢相応のトレーニングを行い、子供に無理をさせないところが、アメリカのバレエスクールの魅力だと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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